院長あいさつこのページを印刷する - 院長あいさつ

 
地域の中核病院としての診療体制の維持に向けて -ポストコロナを迎えて―
 当院は、福山・府中地区の2次医療圏のなかで、基幹病院としての役割を担い、成人救急医療では平成30年度より成人救急の2.5次救急医療病院(空床確保病院)として位置付けられ、産科の三次救急指定病院、小児の新生児医療の拠点として医療体制を構築しています。また、医療圏は福山・府中二次医療圏に加え、拡大備後医療圏として尾道・三原の広島県域と井原・笠岡の隣接の岡山県西部も含まれ、約80万人の人口が対象となっており、地域の中核病院として、地域完結型医療を目指し、地域に根差した医療に取り組んでいます。
2020年4月に国指定の地域がん診療連携拠点病院に指定され、日本病院機能評価機構認定病院となり、臨床検査室の国際基準であるISO15189を全範囲で取得しました。また、2021年には特定行為研修指定研修機関、がんゲノム医療連携病院、外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証病院、日本集中治療医学会専門医研修施設として認定を受けました。2023年には広島県難病診療分野別拠点病院(骨・関節、消化器分野)、紹介受診重点医療機関に指定され、病院機能の向上を目指しています。
2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、現在はポストコロナに向けて通常の診療体制を整え、継続するため、感染対策を行いながら、診療に当たっています。
院長 稲垣 優

運営方針

(1)皆で目指すSTARS

   ・Safety:安全に留意し
   ・Tolerance:寛容な心で
   ・Academic:アカデミックマインドを持ち
   ・Responsibility:自らの仕事に責任を持って
   ・Sustainability:持続可能な医療の提供を目指す

プロフェッショナルな個々人が輝くstars(星々)となる。

(2)『Collaborate on our projects,unite mind and create tough team』
 
   
 課題に協力して取り組み、心を一つにし、強靭な組織を作り上げていくことが信条です。

病院目標

1.質の高い医療の維持と向上
 国指定の地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、地域医療支援病院、エイズ治療中核拠点病院、臨床研修指定病院の認定の他、2020年2月に臨床検査科の国際基準であるISO15189認定(全範囲)を取得し、6月には日本病院機能評価機構認定病院となりました。また、2021年には特定行為研修認定研修機関、がんゲノム医療連携病院、外国人患者受入れ医療機関認証制度 (Japan Medical Services Accreditation for International Patients: JMIP)の認証病院、日本集中治療医学会専門医研修施設に認定されました。2023年には広島県難病診療分野別拠点病院、紹介受診重点医療機関に指定されました。
 2023年11月に手術支援ロボットDa Vinci Xiを導入し、ロボット支援手術を開始し、現在、泌尿器科領域の手術を行っていますが、今後、消化器外科領域に拡大し、地域に最新の治療を提供していきます。

2.通常医療の持続可能性担保
 ポストコロナに向けて通常医療を提供するため、感染対策を徹底し、院内感染を防ぎ、通常医療の維持を担保していきます。

3.周産期医療を含めた急性期医療体制の強化
 地域の救急医療を守るため、成人の救急搬送患者の搬送困難事例の発生を防ぎ、地域唯一の空床確保病院としての役割を果たすとともに、地域唯一の周産期母子医療センターの機能を含め、急性期医療体制を維持、強化します。

4.働き方改革にむけた体制の強化
 今年は医師の働き方改革始動の年となります。2021年4月より特定行為研修認定施設として研修を開始致し、今年度は外部医療機関からの入構者を迎え、継続して修了者を育成し、地域の働き方改革を支援して参ります。また、時間外労働時間の削減のため、各職場での効率化、勤怠管理、夜勤体制の見直し、人員配置等、様々な分野の改善に取り組んでおります。

 ポストコロナを迎え、感染対策に留意し、患者様の安全、安心を第一に、職員一同一丸となって、福山医療センターの更なる医療の質の向上を目指し、今後も地域の中核拠点病院として、地域に根差した医療に取り組んでいく所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。


 院長 稲垣 優