実施中の臨床研究に関する情報
臨床研究とは?
臨床研究とは、人を対象として行われる医学研究のことです。病気の予防・診断・治療方法の改善や病気の原因の解明、患者さんの生活の質の向上を目的として行われます。そこでは、長時間かけて発症する病気や稀にしか見られない病気も対象になりますし、すでに行われている治療の効果やその予後を観察していくこともあります。医療に活用できる確かな情報とするため、患者さんにご協力いただいて行われるのが臨床研究です。
当院で実施される研究については当院の倫理審査委員会の審議に基づく病院長の許可を得ています。臨床研究に参加するかしないかは誰からも強制されることなく、患者さんの自由な意志で参加を決められます。
公開が必要な臨床研究
臨床研究の中には、患者さんやご家族にご説明してご理解いただき、そのうえで同意をいただくものと、直接のご説明や同意をいただく手続きが必要なく、研究に関係する情報を公開するものがあります。 現在実施中の臨床研究のなかで、公開が必要な臨床研究は下記の通りです。
項目をクリックしていただくとPDFファイルにて詳細文書がご覧いただけます。
- 急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術難易度評価における後方視的研究(2024年12月31日まで)
- 肝胆膵癌切除患者における術前サルコペニア評価の意義に関する後方視的研究(2024年12月31日まで)
- 肝胆膵癌切除患者における術前免役栄養マーカーの意義に関する後方視的研究(2024年12月31日まで)
- 卵巣滑脱を伴う小児外鼡径ヘルニアに対する腹腔鏡手術に関する後方視的研究(2025年3月31日まで)
- 高悪性度早期子宮体癌における再発状況の検討(2025年3月31日まで)
- 悪性胆道狭窄に対する金属ステント留置後胆嚢炎に関する研究(2025年3月31日まで)
- 16歳以上の外鼠経ヘルニア症例における LPEC 法の安全性、有効性について(2025年3月31日まで)
- 切除不能・進行再発大腸がんに対するベバシズマブ+トリフルリジン・チピラシル(TAS-102)併用療法の有効性に患者背景が及ぼす影響についての後方視的研究(2025年3月31日まで)
- ペマフィブラート投与症例における治療効果と有害事象発現の検討(2025年3月31日まで)
- 尿細胞診報告様式 The Paris System(TPS)の有用性検証 (2025年7月31日まで)
- 前立腺がんに対する強度変調放射線治療の多施設前向き登録(2025年10月31日まで)
- 間質性肺炎合併肺癌の予後予測における各種バイオマーカーの有用性に関する後方視的検討(2026年3月31日まで)
- 全身化学療法を受けた肝細胞癌患者の予後に関する観察研究(2026年3月31日まで)
- 去勢抵抗性前立腺癌におけるドセタキセル療法での併用ステロイドが有効性と副作用(2026年3月31日まで)
- 胆道癌の遺伝子変異と臨床病理学的特徴との関連を解明することを目的とした多施設共同観察研究 (2026年3月31日まで)
- 進行再発肺腺癌におけるバイオマーカーの発現とKEYNOTE-189併用療法の有効性・安全性に関する多機関共同研究(2026年3月31日まで)
- 腸内細菌叢が消化管疾患の発生や経過とその関連疾患に与える影響の解析 (2026年3月31日まで)
- 高齢者肺癌手術症例に対する縦隔リンパ節郭清省略の妥当性の検討 (2026年3月31日まで)
- 難聴者に対する補聴器介入の有無における認知機能の影響に関する比較試験(2026年3月31日まで)
- 切除不能膵臓癌患者におけるFOLFIRINOX療法とGEM+nab-PTX療法の治療順による有効性の比較(2026年3月31日まで)
- 治癒切除不能進行胃癌に対するニボルマブ+化学療法の効果予測マーカーとしての生検検体によるPD-L1発現の妥当性の検討(2026年4月30日まで)
- 切除不能肝細胞癌に対するアテゾリズマブとベマシズマブの併用療法の有用性と安全性に関する前向きコホート研究(2026年12月31日まで)
- 大腸憩室出血の再出血に与える因子および黄連解毒湯による止血効果に関する検討(2026年12月31日まで)
- National Clinical Databaseを基盤としたDPC・レセプトなど医事データの収集と研究利用について(2026年12月31日まで)
- 子宮癌に対する放射線治療法の治療成績の検討(2027年3月31日まで)
- 再発小細胞肺がんに対するアムルビシン塩酸塩療法における重篤な好中球減少症の発生因子の検証に関する後方視的多施設共同研究(2027年3月31日まで)
- 小児膵腫瘍に関する全国アンケート調査に関する研究(2027年12月31日まで)
- 日本産科婦人科学会腫瘍委員会 婦人科悪性腫瘍登録事業及び登録情報に基づく研究(2027年12月31日)
- 日本産科婦人科学会周産期委員会 周産期登録事業及び登録情報に基づく研究(2027年12月31日まで)
- 子宮体癌に対する根治的放射線治療の多機関共同研究調査と最適な線量評価法の検討(2027年12月31日まで)
- 潰瘍性大腸炎患者に対する新規薬物療法の治療成績についての前向き登録試験:多施設共同研究(2027年12月31日まで)
- 結腸直腸T1癌 内視鏡的非治癒切除後の転移再発リスクの層別化(2027年12月31日まで)
- IVB期子宮頸癌に対する化学療法・骨盤部放射線治療の多施設共同調査研究 (2028年3月31日まで)
- 内視鏡的乳頭切除術に関する多施設後ろ向き研究(2028年5月31日まで)
- 消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築 (2028年12月31日まで)
- 腹腔細胞診陽性の胃がんを対象とした周術期化学療法に関する多施設共同後ろ向き観察研究(2029年3月31日まで)
- JCOG1806「薬物療法により臨床的完全奏効が得られた HER2 陽性原発乳癌に対する非切除療法の有用性に関する単群検証的試験」にご参加の皆様へ(2029年5月4日まで)
- レセプトおよびDPCデータを用いた循環器疾患における医療の質に関する研究(2030年3月31日まで)
- Web教材を用いた継続教育とN I C Uの痛みのケアの質向上の検証(2030年3月31日まで)
- HIV感染妊婦から出生した児の実態調査(2030年8月31日まで)
- 当科での前立腺癌に対するロボット支援手術導入における有効性および安全性の評価についての前向きコホート研究(2030年12月31日まで)
- 転移性ホルモン感受性前立腺癌患者の診断時背景因子と治療及び(2030年12月31日まで)
- 日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究(2031年2月末まで)
- 大腸悪性腫瘍における患者因子、治療効果・安全性、臨床病理学的な特性等と予後に関する研究(せとうち大腸がん登録 Setouchi Colorectal Neoplasm Registration SCNR)(2032年3月23日まで)
- 日本における大腿骨近位部骨折の適正治療を目指したナショナルデータベースの作成(2033年3月31日まで)
- がんゲノム検査を行った泌尿器悪性腫瘍患者の臨床的背景、変異プロファイルおよび治療後の転帰を観察するレジストリー試験(2035年3月31日まで)
- がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究
- ヘリコバクター・ピロリ菌除菌症例の全国前向き調査-全国除菌レジストリー(2042年3月31日まで)
登録事業について
登録事業とは、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供する事を目指すプロジェクトです。全国の医療施設診療科の皆様からご協力をいただくことで、手術を行っている施設診療科の特徴、医療水準の評価、適正な専門医の配置、手術を受けた方の予後、これから手術を受ける方の死亡・合併症の危険性などを明らかにすることができます。また、登録事業にご自身の情報を使用する事について、拒否する事も可能です。その場合は、各部門の担当者へご連絡ください。各部門で現在実施されている登録事業は下記の通りです。