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乳腺・内分泌外科

患者さんの気持ちをうかがいながら、根治性を損なうことなく、できるだけ負担のかるい乳がん治療をお勧めしています。
 

医療関係者向け専門情報

具体的な診療内容

日本人の乳がんは、増加傾向が続いており、女性のがんのトップです。日本人女性の12人に1人が、一生のうちに乳がんを経験するといわれています。当院では、乳腺外科医師、放射線科医師、形成外科医師、および、乳がん看護認定看護師を中心としたコメディカル・スタッフからなるチームで、年間160名ほどの、新規の乳がん患者さんを、診療しています。
 

【診断】乳がんの早期発見のためには、マンモグラフィが重要です。当院では、2015年に最新のデジタルマンモグラフィのソフトコピー診断システムを導入しました。読影については、日本乳がん検診精度管理中央機構による読影認定医師(AS評価;乳腺・内分泌外科 三好、放射線治療科 中川)が、院内のみならず、福山市および広島県の検診フィルム読影についても、積極的に貢献しています。マンモグラフィで発見される非触知石灰化病変を的確に診断する腹臥位式ステレオガイド下マンモトーム生検装置を、2018年には、最新のトモシンセシス式に更新しました。

【手術療法】乳がんに罹っても、生命はもちろん、乳房も失わなくてすむように、乳房温存療法を積極的に行っています。また、合併症のもととなる、過剰なリンパ節郭清を防ぐために、アイソトープを用いたセンチネルリンパ節生検を行っています。形成外科の協力により、乳房切除後の再建例も増えています。2020年の新規乳がん手術件数は136件、うち、58件が乳房温存療法、78件が乳房切除術でした。乳房切除術のうち7件に、形成外科との協働のもと乳房再建術を行いました。

【薬物療法】国際的なガイドラインに準じ、かつ、患者さんに優しい、薬物療法を心がけています。臨床試験に関しては、JCOG(Japan Clinical Oncology Group)乳がんグループのメンバーとして、JCOG studyのみならず、いくつかのトライアルを手がけています。

【放射線療法】精度の高い放射線照射装置を用いて、乳房温存療法における胸壁照射や乳がん骨転移に対する照射について、すぐれた成績を得ています。5日間で照射を終えることができる最新のSAVI法を、中四国の病院で初めて、2017年に開始し、患者さんにも好評です。
 

乳腺・内分泌外科診療業績

乳腺・内分泌外科研究業績

治験受け入れ可能な疾患

スタッフ

氏  名 三好 和也(みよし かずや)
役  職 診療部長(がん診療担当)
専門分野 乳腺外科
卒業年度 1987年
資  格
◆ 日本外科学会、外科専門医・指導医
◆ 日本乳癌学会、乳腺専門医・指導医
◆ 検診マンモグラフィー読影認定医(A評価)
◆ 麻酔科標榜医
 

氏  名 髙橋 寛敏(たかはし ひろとし)
役  職 乳腺・内分泌外科医長
専門分野 外科一般・乳腺外科
卒業年度 1995年
資  格
◆ 日本外科学会、外科専門医
◆ 日本乳癌学会、乳腺専門医
◆ 検診マンモグラフィ読影認定医
 

氏  名 松坂 里佳(まつさか りか)
役  職 乳腺・内分泌外科医師
卒業年度 平成25年