耳鼻咽喉・頭頸部外科
診療科の特徴
耳鼻咽喉科手術制限の解除について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では特に鼻腔や咽喉頭(上気道)にウイルス量が多く、この領域を扱う耳鼻咽喉科手術は感染リスクの高い手術とされています。このため、当院では日本耳鼻咽喉科学会の通達に従い、4月13日以降、中耳炎や副鼻腔炎、扁桃・アデノイド疾患など、緊急性のない待機手術は延期する方針としておりました。しかしながら、現在COVID-19は小康状態となり、6月1日より広島大学耳鼻咽喉科や福山市民病院耳鼻咽喉科では待機手術が再開されています。
このような状況を踏まえて、当院でも6月22日より待機手術を再開することとしました。但し、感染があるにも拘らず無症状の患者様もございますので、院内感染防御を図るために術前検査として新型コロナウイルスのPCR検査(LAMP法)を行い、陰性であることを確認した症例においてのみ手術を行う予定です。COVID-19の状況が変われば、以前と同様の手術制限に戻る可能性もございますが、御理解、御協力いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
参考資料(日本耳鼻咽喉科学会HPより引用)
・耳科手術の対応ガイド(会員以外も閲覧可) 第2版 2020/6/18掲載
・鼻科手術の対応ガイド(会員以外も閲覧可) 第2版 2020/6/18掲載
・頭頸部腫瘍への対応ガイド(付:咽頭・喉頭の良性疾患手術への対応)(会員以外も閲覧可) 第2版 2020/6/18掲載
・気管切開の対応ガイド(会員以外も閲覧可) 第2版 2020/6/18掲載
医療関係者向け専門情報
具体的な診療内容
当科では耳鼻咽喉科領域のほとんど全ての疾患の治療が可能です。受診患者は耳・鼻副鼻腔・咽頭疾患が多く、全体の約2/3を占めるため、手術も中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃・アデノイド疾患の手術が多くを占めています。これらの手術の入院期間は以前に比べると非常に短くなっており、鼓膜チュービング手術は手術当日、アデノイド切除術は手術翌日、扁桃摘出術や内視鏡下鼻副鼻腔手術は術後2、3日、鼓室形成術は術後5日程で退院となります。
当科では頭頸部腫瘍の治療も行っていますが、根治性のみならず、頭頸部領域が関与する種々の機能(食事、会話、呼吸など)を温存するQOLに配慮した治療を行っています。
当科で取り扱う疾患
耳疾患
外耳・中耳炎、真珠腫、耳硬化症、難聴、めまい、顔面神経麻痺など
鼻・副鼻腔疾患
鼻出血、鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、鼻副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など
口腔・咽頭疾患
アデノイド増殖症、扁桃炎、扁桃肥大、睡眠時無呼吸症候群、口内炎、咽頭炎、嚥下障害など
喉頭疾患
喉頭炎、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭肉芽腫、声帯委縮、反回神経麻痺など
唾液腺疾患
唾液腺炎、唾石症、シェーグレン症候群など
甲状腺疾患
橋本病、バセドウ病、亜急性甲状腺炎、腺腫様甲状腫瘍など
顔面・頸部疾患
顔面外傷、深頸部膿瘍など
良性腫瘍
聴神経腫瘍、顔面神経鞘腫、乳頭腫、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍、頸部良性腫瘍など
悪性腫瘍
外耳・中耳癌、鼻・副鼻腔癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、唾液腺癌、甲状腺癌など
スタッフ
役 職 耳鼻咽喉・頭頸部外科医長
卒業年度 平成8年
資 格
◆ 耳鼻咽喉科専門医
◆ 補聴器相談医
竹内 薫(たけうち かおる)
役 職 耳鼻咽喉・頭頸部外科医師
専門分野 耳鼻科一般
卒業年度平成19年
資 格 ◆ 耳鼻咽喉科専門医
中谷 宏章 (なかたに ひろあき)
役 職 特別診療役
専門分野 頭頸部腫瘍、耳鼻咽喉科、神経耳科学
卒業年度 昭和57年
資 格
◆ 耳鼻咽喉科専門医
◆ 気管食道科認定医
◆ 頭頸部がん専門医