看護単位の紹介このページを印刷する - 看護単位の紹介

2A病棟

【2A病棟】
 2A病棟は、37床の産科婦人科病棟で、医師は女性医師3名を含む6名・看護師12名・助産師13名・看護補助者4名で安全で質の高い医療の提供を目指しています。産科は三次救急を受け入れ、MFICU・NICU・GCUとともにハイリスク妊娠・分娩などを24時間体制で診療しています。また、母児間の愛着形成、退院後の育児の技術・習得としての効果があると言われている母子同室を行っています。2019年11月よりLDRを開設し、産婦が陣痛・分娩・産後まで安心して過ごせる環境が整っています。
 婦人科は手術療法・化学療法・放射線療法などを受けられる方が多く入院されています。少しでも安心して入院生活を送ることができるように、患者さんの希望をできるだけ取り入れ、個別性のある看護の提供に努めています。


【MFICU】
 MFICUとは、母体・胎児集中治療室の略称です。医師は女性医師3名を含む6名・助産師12名・看護師3名で、2019年11月より3床で開設し、現在6床で稼働しています。母体及び胎児に対するリスクの高い母体及び胎児への質の高い看護を提供いたします。
 対象の疾患は、合併妊娠症・妊娠高血圧症候群・多胎妊娠・胎盤位置異常、切迫早産・胎児発育遅延などです。妊娠の継続と安全な出産にむけて、専任の医師と助産師が診療に携わらせていただきます。

2B病棟

【2B病棟】
    
 
 2B病棟は、新生児から15歳までの子どもを対象とした小児病棟です。
 急性期から慢性期、重症心身障害児を含む幅広い疾患の子どもたちを受け入れています。看護師の中には小児救急認定看護師とアレルギーエデュケーターが配属されており、専門性の高い看護の実践やスタッフ教育に取り組んでいます。
 入院される子どもやご家族の不安や恐怖が、少しでも和らぐよう癒やしの環境作りや、手術や検査をうける子どもには保育士と協働し、成長発達にあわせたプレパレーション行い、こども自身が治療を頑張ることや達成感を感じることができるような関わりを目指しています。
 入院されるこどもやご家族の思いに寄り添い、安全で安心な医療を提供できるように日々頑張っています。


【NICU・GCU】
  

 NICUとは、新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit)といい、24時間連続して重症新生児の呼吸・循環・代謝などの管理ができるチーム、設備及びシステムのある施設のことをいいます。GCUとは、新生児治療回復室(Growing Care Unit)といい、当院では、NICUで治療を受け、呼吸・循環が安定した新生児、帝王切開で出生した直後の新生児、小児科医が立ち合い分娩した児、光線療法が必要な新生児等を受け入れ、NICUの後方病床として機能しています。
 福山医療センターは、福山市で唯一NICUがある医療施設で、NICU12床、GCU12床の病床があります。院内出生はもちろん福山市内・福山市近郊の病院や産院で出生し、医療的ケアや経過観察などが必要な赤ちゃんを24時間受け入れています。
 生まれたばかりの赤ちゃんは、ことばでは自分の思いを表現することができませんが、様々な形で私たちにサインを送ってくれています。そのサインを正確に読み取り、反応を確かめながら適切な対応やケアを実践することを心がけています。
 NICU・GCUは、赤ちゃんにとって「治療の場」であるとともに「生活の場」でもあり、「家族のはじまりの場」でもあります。集中治療という親子分離を余儀なくされる赤ちゃんが家族の一員として迎え入れられるように、両親に早期からできるタッチングやホールディングなどの触れ合いをしていただいています。家族にできる触れ合いやケアを考え提案し、赤ちゃんや両親が触れ合う機会を大切にしています。また、医師と協働して赤ちゃんと良好な親子関係が構築できるように精神面も支援しています。

3病棟


 3病棟は40床の消化器外科の病棟です。当院の消化器外科では食道から肛門までの臓器と肝臓、胆嚢、膵臓の疾患を診ており、手術を受けられる患者さんや化学療法を受けられる患者さんが入院されています。手術を受けられる患者さんにはPASPORT/PERIOという患者入院支援・周術期管理チームが入院前から関わり、不安なく手術、そして退院を迎えられるように入院期間を通して支援しています。また同じ3階フロアにはICU、HCUがあり、術前・術後の治療や看護においても集中治療部門と連携を図りながらケアを行っています。
 消化器疾患は食事との関係が密接です。口から食事できることは、人が生きていく上で大変重要な行為です。そのため3病棟では、1日でも早く患者さんが入院前の生活に戻られ、味わいながら口から食事が摂れるようになることを目標に、医師、看護師、ナースアシスタント、リハビリ、薬剤師、歯科衛生士など多職種が一丸となり、患者さんとご家族に寄り添う医療を目指しています。さらに、3病棟にはがん性疼痛看護認定看護師が在籍しており、カンファレンスなど多職種と連携を取りながら専門性の高いケアを考えたり、病棟看護師の教育にも力を発揮し、患者さんへより良い看護が提供できるよう取り組んでいます。

【ICU】

 当院の特定集中治療室は3病棟に隣接し、4床有しており、全身管理を必要とする重症疾患や侵襲の大きい手術後の患者さんが入室されます。集中治療室では一般病棟では管理が困難な患者さんを受け入れるための必要な医療機器が整備され、麻酔科医師を中心に24時間を通して高度な医療を提供しています。
 集中ケア認定看護師も従事しており看護スタッフ全員で、早期からの離床を図り、一般病床への退室がスムーズにできるように多職種とも協力しながら看護しています。また、重篤な患者さんやその家族の思いに寄り添う医療を心がけ、緊迫した環境の中でも笑顔を忘れず、少しでも入室される患者さんやご家族の緊張や疼痛の緩和が出来るように看護しています。

【HCU】


 2019年度ICUに隣接する3階フロアに新たに5床で高度治療室が開設されました。
 高度治療室は、集中治療までは要しないが、高度な治療およびケアを必要とする患者さんが入室されます。産科、小児科も含む「一般病棟での管理が困難な高度治療を要する場合」、「身体侵襲の大きい手術後」、そして「救急外来からの直接入院」などです。またHCUではICUから退室となった後、引き続き高度治療を要する患者さんを一般病棟へ転棟される前に受け入れ、ICUと一般病棟の中間的役割も担っています。
 HCUの開設により、救急患者さんの受け入れが以前よりスムーズになりました。これから更に福山医療センターがモットーとする「断らない救急」を目指し、スタッフが一丸となって尽力し患者さんに安全・安楽な医療の提供ができるようスキルを高め看護していきます。 

 

5A病棟

 
 
 5A病棟は、呼吸器内科・呼吸器外科の病棟(ベット数54床)です。化学療法や放射線療法、手術を受ける患者さんが入院しています。看護師は34名、看護助手4名で患者さんの要望に寄り添うことを大切にし、看護しています。術後や呼吸器疾患の急性期の看護には専門的な知識・技術が要求されます。根拠に基づいた看護が行えるよう、日々自己研鑽に努めています。
 化学療法では入退院を繰り返す患者さんも多くおられます。患者さんの生活の質を考慮しながら、安全かつ安心して化学療法がうけていただけるように、看護師の勉強会を定期的に行っています。また、がん専門看護師を中心に患者さんの治療における意思決定を支援できるように医師とともにカンファレンスを行い、医療ソーシャルワーカー等と連携を取りながら、患者さんをチームで支えていくことを目指しています。

5B病棟

 5B病棟は、外来棟の5階にあります。内科・消化器内科・循環器内科病棟でベッド数は52床(個室24床)です。看護師、看護補助者、事務助手と一緒に患者さんの安全安楽を第一に考えて、丁寧な看護を提供できるように努めています。私たちの病棟では、内視鏡による専門的な治療処置をはじめ、がんに対する化学療法・放射線療法、糖尿病の教育、循環器疾患の検査治療など、内科的な専門治療が行われています。
 また内視鏡センターの看護師も5B病棟のスタッフです。内視鏡技師免許取得者がおり、24時間いつでも緊急内視鏡に対応できる体制を整えています。内視鏡治療前後を通して専門性を活かし、患者さんの状況に応じたきめ細やかな看護を提供できるように努めています。
 認知症ケアにも力を入れており、入院中の患者さんが、安全で安心できる過ごしやすい環境を提供できるように、多職種チームでサポートしています。患者さんや患者さんを支えるご家族の心に寄り添えるように、入院された患者さんが少しでも安心して治療が受けられるように、スタッフ一同笑顔を大切に、専門的な治療に対する確実な看護の提供を目指し努力しています。

6病棟

6病棟
 6病棟は、泌尿器科、耳鼻咽喉・頭頸部外科、脳神経外科、形成外科、乳腺・内分泌外科がある混合病棟です。入院される患者さんは、手術や検査・処置などの急性期治療、化学療法・放射線療法など治療を行っています。また、症状緩和を目的とした治療やケアなど多岐にわたる看護を行っています。その中で、多職種によるチーム医療を大切にし、各科で日々、カンファレンスを行い、統一した治療方針のもと、患者様ひとりひとりに合わせたケアの提供ができるように心掛けています。
 予定の入院に加え緊急入院も多い中でも、医師や多職種と連携を図り、日々の看護を充実させ患者様が安心して治療に臨めるよう、スタッフ皆で力を合わせて頑張っています。

 

7病棟

 

 7病棟は眺めの良い7階にあり、54床を有する整形外科単科の病棟です。副院長を含む医師6名、ドクターアシスタント1名、看護師長を含む32名の看護師とナースアシスタント4名が在籍しており、主に身体の運動機能障害のある患者さんへの医療・看護を提供しています。平成26年4月に脊椎・人工関節センターを開設し、現在では年間1,300件を超える手術を実施しています病棟内にはリハビリテーション室も併設されており、理学療法士などによるリハビリテーションを365日実施し、患者さんの早期機能回復と残存機能が最大限に発揮されるようサポートを行っています。
 ご高齢の方や手術前より運動機能などが低下されている方が、退院後に自宅での生活が安心して送れるように支援しています。また、自宅での生活が困難な方には転院調整や介護保険申請、地域の相談窓口の紹介などを地域連携支援センターと連携し多職種スタッフと一丸となり、日々、患者さんとご家族のことを一番に考えながら頑張っています。

外来

 当院の外来は28の診療科があり、1日の平均外来患者数は750名ほどになります。日々多くの患者さんと携わる各科外来では、専門的な知識と技術力を発揮し、「コミュニケーション」と「笑顔」を大切に、正確で、安心・安全な医療と看護が提供できるように頑張っています。

  
       2F外来棟             小児科外来

 また、当院の外来は各科外来のみならず、中央処置室、外来化学療法室、放射線治療室、救急外来などの部署も併設されています。
 中央処置室では採血や注射、処置を一括して行っており、円滑に診察や検査・処置はできるように取り組んでいます。
 外来化学療法室は環境にも配慮しながら安全で安楽に治療が受けられるようにしていきます。
 放射線治療室では放射線認定看護師を配置し治療に対する不安や悩みの相談も対応できるように体制を整えています。
 救急外来では救急隊からの搬送連絡後より救急部門(HCU)と連携を取り、医師はじめ院内各部門と協力して可能な限り早い診断・治療が提供できるように対応しています。

  
       中央処置室           外来化学療法室

 外来部門では幅広い部署で多くの患者さんが安心して検査や治療、診断を受けることができ、健康の回復と維持増進のための支援ができるように、総勢80名の看護師、クラーク、看護助手が対応しています。それぞれが専門性を磨くとともに、患者さんから”ここに来て良かった”と笑顔で言って頂けるようにホスピタリティな看護の提供を目指し日々努力しています。

手術室・中央材料室

手術室・中央材料室
手術室・中央材料室はバイオクリーンルームを含む手術室7室と中央材料室からなっています。当院では、外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器外科、整形外科、形成外科、耳鼻咽喉科・頭頚部外科、泌尿器科、産婦人科、小児外科の9診療科の手術を年間約4,000件行っております手術で使用する医療機器の進歩はめまぐるしいものがありますが、看護師間での学習会を実施し、臨床工学士・医師と連携をとり、安全で質の高い患者さん主体の手術看護が提供できるよう取り組んでいます。これからの取り組みが、手術を受けられる患者さんの今と未来につながっていると感じています。
 手術を受けられる患者さんは、言葉では言い表せない不安を持ち手術に臨まれていることと思います。手術室には病棟のように癒される空間はないかもしれませんが、手術を受けられる患者さんが少しでも安心していただけるよう看護師・麻酔科医師・臨床工学士一同努力しています。

PASPORT(患者入院支援・周術期管理チーム)